社会の隙間から

アクセスカウンタ

zoom RSS 資本主義の終焉の始まり〜マイケル・ムーア「キャピタリズム」を観る〜

<<   作成日時 : 2011/08/03 03:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 1

画像


 封建制社会からブルジョア革命を経て、資本主義社会に移行して約二百年。

 世界中で資本主義社会の矛盾が噴出している。

 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「キャピタリズム」を観る。

 この映画には勝手に「マネーは踊る」なる陳腐かつ映画の意図・ムーア監督の意に反したサブタイトルが付けられている。

 この映画はサブプライムローンなる詐欺的なローンと焦げ付き⇒リーマンショックといった未曾有の金融危機の際に撮影されたもので、「資本主義」を正面から捉え、辛辣に批判したドキュメンタリー映画である。

 この映画が日本で封切りとなったのは、2010年1月頃だったが、いまやリーマンショックは収束するどころか、資本主義各国でソブリンリスクに見舞われている。

 この映画公開当時より資本主義の矛盾は明らかに拡大し続け、出口の見えないトンネルから抜け出せない状況が続いている。

 現在アメリカの国債が焦げ付くか、格下げという危機的な状況を迎えている。


 この映画は、サブプライムローンの返済ができず自宅を差し押さえられる場面から始まる。

 サブプラムローンとはウォール街の大手金融機関がアメリカの中流階級から安価に住宅を奪う為に、債務不履行となる事を想定したローンであり、ウォール街の金融機関による詐欺的なローンである。

 想定どおりこのローンは焦げ付き、アメリカ全土で住宅の差し押さえ、住まいを奪われた人達が続出した。

 しかし、想定外だったのはこの債券が様々な金融商品に組み込まれ、世界中に散らばっていた事から、世界中の銀行などの企業や公的機関が大損失を被り、金融市場で流動性が滞るといった事態を招いた。

 世界中の中央銀行は、流動性の確保の為、大幅な利下げや資金供給を行い、大規模な資産買い取りプログラムを実施した。

 そして国家が赤字国債を発行し、その資金を巨大企業にジャブジャブとつぎ込んだ。

 この赤字国債は、まず欧州とりわけ南欧(ギリシャ・ポルトガルなど)で返済不能(デフォルト)という事態に至っている。

 この間、ユーロ危機が起きている。

 このユーロ危機はスペイン・イタリアへと波及するのは必至である。

 しかし事態は欧州にとどまらず、アメリカにも波及し、ドルの暴落が止まらない。

 家を奪われた中流階級の労働者は解雇され、自宅を奪われた反面、アメリカ政府(当時、ブッシュ大統領)は彼らの救済には目もくれずにウォール街の金融機関に資金注入を行った。

 この資金注入を行う法案の最初の議決の際に否決された。

 当然である。

 フツーの働いてきた労働者から家を奪い、悪徳商法を行ったウォール街の金融機関へ莫大な税金を投入することに対して、全米で猛反発が起こった。

 しかし、二度目の採決の際には僅差で可決されてしまった。

 一連の自体をこの映画は資本主義の理不尽な論理で描いている。

 資本主義の根本的な論理は「利潤動機」である。

 資本主義社会では、利益を得るためなら何をしても許される。

 当然、強盗などの歯止めはあるものの、巨大資本の詐欺まがいの手口ならば容認される社会なのである。

 その驚くべき手口を次々とこの映画では取り上げている。

 たわいの無い校内規則に反した子供達を裁判にかけ、刑罰として巨大企業の奴隷的な労働を強いる手口や労働者に死亡保険をかけ儲ける手口・・・

 企業の経営者は従業員の死亡率と支払う保険金をソロバン勘定をする。

 当然、家族が死亡した際に、その家族にでは無く、巨大企業に保険金が支払われる事を知る家族は悲嘆にくれ、憤る。

 そもそも保険とは「相互扶助」が根本精神にあり、決して利益を得る手段ではない。

 しかし、資本主義社会においては、許される行為なのである。


 また、日本同様「政・財・官の癒着構造」を暴き出している。

 歴代の財務長官はウォール街のCEOに天下り、その見返りに莫大な税金をウォール街の金融機関に投入する。

 アメリカの超格差社会の実態も取り上げている。

 国の富の99%をわずか1%の富裕層が所有している実態。

 99%のフツーの労働者が国の富1%しか所有できない実態。

 ムーア監督は更に資本主義のあり方を聖職者に尋ねる。

 多くの聖職者は「キリストはひたすら利益ばかりを追い求める資本主義に対して眉を顰め、キリスト教の教えとは相いれない」と断言する。

 ムーア監督は自らの許嫁の牧師にもインタビューする。

 同様に「資本主義はあらゆる宗教の教えに反し、邪悪な存在であり、いずれ天罰が下るだろう」と強い口調で語る。

 (つづく)




キャピタリズム1 投稿者 maruimarui2121




「キャピタリズム」HP
http://www.capitalism.jp/

「キャピタリズム」公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/capitalismmovie/



 
キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル
2010-05-26

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



暴走する資本主義
東洋経済新報社
ロバート ライシュ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 暴走する資本主義 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)
岩波書店
マックス ヴェーバー

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




戦争と資本主義 (文庫) / W.ゾンバルド 著 金森 誠也 訳
CD&DVD NEOWING
★書籍商品の購入に関するご注意コチラ↓より、初回盤・特典の詳細、在庫情報・出荷状況をご確認ください。


楽天市場 by 戦争と資本主義 (文庫) / W.ゾンバルド 著 金森 誠也 訳 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





『資本論』で読み解く現代の貧富の格差
楽天ブックス
商品副データ宮川彰『資本論』集中講座講義録宮川彰/名古屋資本論講座ボランティアほっとブックス新栄この


楽天市場 by 『資本論』で読み解く現代の貧富の格差 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



  • ずっとウソだったby斉藤和義
  • ニュース解説 眼 4/28(木) ネット監視法と危険性
  • 3号機爆発

  • 沢田研二:我が窮状 投稿者 kingyochingyo
  • 我が窮状/作詞:沢田研二
  • テーマ

    関連テーマ 一覧


    月別リンク

    ブログ気持玉

    クリックして気持ちを伝えよう!
    ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
    →ログインへ

    トラックバック(1件)

    タイトル (本文) ブログ名/日時
    No.2 資本主義の終焉の始まり〜「解放の神学」とマイケル・ムーア「キャピタリズム」〜
     (つづき) ...続きを見る
    社会の隙間から
    2011/08/03 06:28

    トラックバック用URL help


    自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

    タイトル
    本 文

    コメント(1件)

    内 容 ニックネーム/日時
    陶山健一は申請包茎だった
    革オマルが再申請。糖スポ受理
    季隊ウン具
    2011/08/29 01:01

    コメントする help

    ニックネーム
    本 文
    hirotrotskyをフォローしましょう 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
    にほんブログ村 にほんブログ村 政治ブログ 市民運動・社会運動へ
    にほんブログ村 さようなら原発1000万人アクション
    資本主義の終焉の始まり〜マイケル・ムーア「キャピタリズム」を観る〜 社会の隙間から/BIGLOBEウェブリブログ
    文字サイズ:       閉じる